2018-2019シーズンに使われた音楽の中から 独断と偏見で選んだぜひフルで聞いて欲しいオススメ曲集
こんにちはEteryです。この挨拶もそろそろ板についてきましたね。
さて、シーズンも終わったということで今季ベストプログラムとか選んでみようかと思ったんですけど、なかなか絞れないのと、ちょっと違った路線でわたしも何かやってようかなぁということでタイトルの通りにやってみました。
実はわたしフィギュアスケートのプログラムに使われてる音源を探したり、聴くのが趣味で、LINE Musicには専用のプレイリストを作っているくらいなんです。
もちろん昌磨くんは専用で笑
演技見てたらその音源しか受け付けない体になりつつあるので、全部実際に使われてる音源になってます。2015年から更新が途絶えているフィギュアスケート音源案内の中の人継げるんじゃないかなぁと自分でも思うくらいにはこだわってますね。
Clip Boxのほうにもプログラム用に編集された再現音源をい〜っぱい保存してあります。
プログラムの中で使われてる音楽はフルでそのまま使われていることは本当に少ないので、実は使われていない部分で素敵なフレーズに出会えることもあるのが音源探しの楽しみでもあります。そんな私が皆さんにもぜひフルで聴いていただきたい曲を選びました。
ではいってみよー!
#2018-2019シーズンに使われた音楽の中から独断と偏見で選んだぜひフルで聞いて欲しいオススメ曲
— Етерй (@Etery19971217) 2019年4月17日
【女子】
— Етерй (@Etery19971217) 2019年4月17日
🇯🇵坂本花織 FS
映画ピアノ・レッスンより「Big My Secret」「Deep Into The Forest」by Michael Nyman
「Tree of Life Suite: Wild Side」by Royal Philharmonic Orchestra, Roberto Cacciapagliohttps://t.co/q5LAnnkvCwhttps://t.co/nNcK9CdaWQhttps://t.co/iNn1LdYb2f
#今季個人的ベストプログラム の企画でも上位常連なほど多くの人々の心を掴んだプログラムの音楽です。なんでこんなにも切なくて涙が出そうになるのにどこか落ち着くんでしょう。もう今年何回聴いたか覚えてないくらいダントツで聴いてます。最後の1曲はピアノ・レッスンからのものでは無いですが、これもまた素敵な曲です。
🇺🇸マライア・ベル FS
— Етерй (@Etery19971217) 2019年4月17日
「Divenire」「Experience」by Ludovico Einaudihttps://t.co/a2NEZwqF4Xhttps://t.co/unmHHluqrt
今季大躍進だったベルたそのFSから。Divenireという曲ですが、かおちゃんのピアノ・レッスンの音楽が刺さる人なら確実に刺さるんじゃないかなぁというくらい好きです。いちばんお気に入りの部分は実際の演技には使われてないんですが、そういうのに気づけるのも音源を聴く楽しみだなぁと気づかせてくれます。
🇷🇺アンナ・シェルバコワ FS
— Етерй (@Etery19971217) 2019年4月17日
「序奏とロンドカプリチオーソ」by Itzhak Perlman,Orchestre de Parishttps://t.co/EetsIJWKrR
タイトルからかっこいい……。コロコロと雰囲気が変わってあっという間に終わってしまうように感じます。狂おしくて美しい。
🇯🇵紀平梨花 FS
— Етерй (@Etery19971217) 2019年4月17日
「A Beautiful Storm」by Jennifer Tomashttps://t.co/pQZnS4SzJH
降りしきる雨が、雷の轟きが、吹き荒れる風が、打ち付ける波が脳裏に浮かびます。まさに美しい嵐を音楽でそのまま現した曲です。もはや言葉なんていりませんね。
【男子】
— Етерй (@Etery19971217) 2019年4月17日
🇯🇵宇野昌磨 SP
「Stairway to Heaven」「PPA」by Rodorigo y Gabrielahttps://t.co/3xczc7pe8Khttps://t.co/egaXQECo2n
贔屓目やろーと言われようがなんのその、めちゃめちゃ曲がいいですよね。情熱的なのにクールで、シンプルに「かっこいい!」と思ってしまう音楽です。ギターサウンドがひたすらかっこいい。う〜〜ん、かっこいい。
🇯🇵友野一希 EX
— Етерй (@Etery19971217) 2019年4月17日
「Daft Punk」by Pentatonixhttps://t.co/bqUAmBbz7r
Daft Punkきっかけでわたしはペンタ沼にドボンしたのですが、これアカペラなんですよ……ひとえに信じられませんよね。人間の声でここまで機械音というか近代的な音楽を表現できるってすごい。しかもこれDaft Punkというアーティストの曲をメドレーアレンジしたもので、曲の順番とかハモリ方とかアレンジとか全てPentatonixが考えているんですよ。アレンジセンスもすごいし、技術もすごいし、本当にすごいです。さっきからすごいしか言ってないな。
【ペア】
— Етерй (@Etery19971217) 2019年4月17日
🇨🇳スイハン FS
「Rain,In Your Black Eyes」by Ezio Bossohttps://t.co/svviaoqtfE
タイトルからもう泣かせに来てるだろうって感じですよね。結構長い曲なんですけど、ただひたすらにエモい。ChSqの部分が本当に好きです。聴く時はワールドの神演技と2人の感極まった顔を思い出していつも泣きそうになります。
【アイスダンス】
— Етерй (@Etery19971217) 2019年4月17日
🇫🇷パパシゼ FS
「Duet」「Sunday Afternoon」by Rachel Yamagatahttps://t.co/oBsCUypT2Phttps://t.co/eFsgcasYpf
選んでいて思ったんですが、素晴らしい、神プログラムと呼ばれるものってだいたい曲が素晴らしいですよね。まるで日曜日のお昼のような、暖かくて、心が落ち着いて、それでいてほんの少しだけ憂鬱で寂しくって、恋しくって……そんな曲です。サビのRachel Yamagataの歌声が心を掴んで離してくれません。
以上、お送りしました!
来シーズンも素敵なプログラムと音楽に出会えますように✨
SOI Osaka Day1(3/29) 感想
こんにちは、Eteryです。SOI大阪の初日に行って参りましたので感想をつらつらと。
席はこんな感じ↓
ジャッジ側とは反対で、席としては最後列でした。俯瞰好きな私にとってはかなり嬉しい。でもめっちゃ寒かった。冬の京都の底冷えに似た感じです。明日明後日行く方は防寒具をお忘れないよう……。
では感想(群舞省いてます)
【1部】
1.Koshiro Shimada 「I want to break free」
なんかカツラつけてましたね。口紅もつけてたとか。小芝居プロも出来るなんて、演技の幅が広いのはいい事。手足が長く、生で見るとすごく見応えがありました。表現にもちゃんと意識が向いているし、ジャンプも特に苦手とかなさそうだし。4Lzはよ。
2.Kaori Sakamoto「Moonlight Sonata」
StSqの始まりと終わりがわかりません。終始流れていて後半に全ジャンプ詰め込んでいるんですが助走も複雑な軌道を描いていて飽きないので前半のお休み感は皆無です。くるくる3Loが見れて良かったです。流れすぎるので緩急の付け方を覚えればもう1段上へ行けるかも。
3.Denis Vasilievs「Iron」
良かったです。体の使い方も大きいし、動きにキレがあって、オマケに芝居心もある。スピンの変態ポジは生で見るとすごく見応えがありました。あとは試合でジャンプ揃えるだけ!!!
4.Mai Mihara「Hero」
少ないクロスで一気に進みます。それでいてパワーを感じず優しいのが舞依ちゃん。音ハメするけどふんわりなのでキメッと出来ると洋楽プロでも曲負けしないのでは。締めのロングツイズルが情緒的で彼女らしくて良かったです。隣の舞依ちゃんファンのマダムが大喜びしてました。
5.Javier Fernandez「prometo」
ファンサービスがおおくてプレミア席の人は大喜びでした。伸びはあんまり感じなかったです。ステファンともども群舞には出ずっぱりでえらい働かされてました。
6.Elizaveta Tuktamysheva 「shallow」
照明を上手く使っていて良かったです。ほかの女子スケーターに比べるとクロスが多かったです。ジャンプはエフォートレスで良かったです。
7.Stephen Lanbier 「goodbye my lover」
一部では一番の歓声が上がっていました。隣の席の方がやってきたのであんまり見れなかった😣いつも急にジャンプ跳ぶのですごいなぁと思います。
8.Shibsibs「Coldplay」
「Paradiseや!!」と思ったらちゃうやんけ。シブズはColdplay好きだねぇ。思ったよりステップの伸びとかは無かったです。ツイズルはまさに職人芸という感じ。マイアちゃんの毛量がすごく多いことは遠方からでも分かりました。
9.Evgenia Medvedeva「Experience」
やはり世界一のマイマーでした。ネタではありません。マイムでこんなに心が締め付けられたことはありません。ジャッジ側とは反対だったので表情は全く見えませんでしたが、後ろ姿でも語るものがありました。
クロスは良くなりましたが、まだ「意識している」という感じでそれが自然にできるようになればTRも増やしていくつもりなのかなぁ。
【2部】
10. Kanako Murakami「 Shindler's List」
ほとんど滑ってないのでなんとも言えません。椅子に乗って危ないことをいっぱいしてたので本当にヒヤヒヤしました。あとネイサンのキャラバン並にブルブルしてました。これをフィギュアスケートでやる必要性がイマイチ分からない演目でした。かなちゃんはステップで魅せられるスケーターだの思うのですが🤔
11.Junhwan Cha「Nothing holdin' me back」
スケーティングがすごくいいです。とても滑らかでした。スピードが遅いとかも感じなかったです。表現もいいので、まだまだこれからも楽しみです。
12.Satoko Miyahara「Curious」
個人的に今日のMVP、正確に言うと本当に「生で見てよかった」と思ったスケートでした。テレビで見てる分にはあまり好きなプログラムではなかったんです。とにかくスケーティングが良かったです。上手いというか、巧い。スピードよしエッジワークよし、スピンステップジャンプどのエレメンツも見応えがありました。振り付けにも遊び心があり、知子ちゃんのいい所全部詰め込んだ美味しいプログラムでした。今日で大好きになりました。
13.Duhamel/Radford「 on our own」
デススパイラルをいっぱいやってくれて嬉しかったです!エッジに乗るだけでスイーっと進むのはさすがカナダといったところか。
14.Rika Kihira「the greatest」
あれだけの振り付けをこなしながら、スピードを落とさず足元も疎かにせず、ジャンプも力み無く大きなものを跳んでいて、まさに「上手い」の一言に尽きるなと。技術的な欠点が見つかりません。体も柔らかいのに筋力である程度の硬さをわざと残してキレを生み出しているのかなぁと思ったり。
15.Shoma Uno「Winter」
スタートポジションに着くまでからすでにスピードが段違いでした。自動車の中に戦闘機がいる、くらい。エッジも深く、バランス回復とかも無くて綺麗なステップでした。クロスも一蹴りでグイーっと伸びて、踏み変えもスムーズなので上体が全くぶれません、でもスピード出しすぎて絶対転けると思ったら4T派手に転けました。あの着氷速度はたぶん3A。全部のジャンプが座席に飛び出すんじゃないかと思うくらい進入速度が速いです。ジャンプというよりスピードコントロールに苦労しているように感じました。スピン(シットビハインド)は速すぎて頭飛んでくかとヒヤヒヤしました。
16.Alina Zagitova「Survivor」
髪結んでる間、間に合わなかったらどうしようとこっちがモジモジしてしまいました。今日はちゃんとジャケット脱げました。良かったね。体が大きくなったはずなのに超軽々とルッツフリップを跳んでいてビックリしました。シャーロットからの3Lz素晴らしい。表現がお留守になっているところが点在しているので、一つ一つの動きにかける時間、つまり密度をコントロール出来るようになると、もう一歩進めるような気がします。(上手く言った気になっているが上手い例えが見つからない顔)
17.Nathan Chen「Caravan」
今日一番の歓声でした。スピードも速すぎず遅すぎず「ジャンプを可能にするスケーティング」を実現しているなぁと。3Aはもう心配いらないですね。どのジャンプも失敗する気がしません。体はバレエを基調とした直線的な動きをしているのに対して、ステップは軌道が複雑で曲線的でした。そのアンバランスさ、ミスマッチ感がネイサンの魅力だと感じました。曲も彼の雰囲気にあっていてとても良かった。あ、今日はマレーバクじゃありません。となりの舞依ちゃんファンマダムは立ち上がってフォーフォー言ってました。
とりあえず素直な感想でした。刺さないで😭
今回初めて生でスケートを見ながら考えていたことは「ジャンプを可能にする滑り」のこと。最近話題になったSSの話にまつわるそれです。
やはりジャンプを可能にする滑りを一番実現しているのは現時点でネイサンだなと思いました。いくらスピードが速くても、入りに工夫があっても、ジャンプが決まらなければ、ジャンプの質が高くなければ話にならんのやなぁと言った感じでした。
以上雑多な感想でした〜 楽しかった〜 疲れた〜
(ツイプロ代わりの)自己紹介
はじめましての方ははじめまして。
Eteryと申します。軽く自己紹介をば。
平昌五輪をきっかけに宇野昌磨選手そしてスケートのファンになりました。
特に好きな選手は(敬称略)
🇯🇵宇野昌磨/坂本花織/山下真瑚
🇷🇺メドベージェワ/タラカノワ/コリヤダ/サモデルキナ/Tutberidze Girls
三狂ではコストルナヤ派です。
主に日露🇯🇵🇷🇺の選手を中心に応援しています。特にエテリ組には愛着があります👩🏼
スピード・スケール・スケーティングの備わったスケーターが好みです。
主に男女シングル中心ですが、ペアやアイスダンスもちょこちょこ見たりします。
ペアはスイハン、アイスダンスはステブキが特に好きなカップルです。
嫌いな選手はいません。
Twitterも気軽にフォローして頂ければ嬉しいです。
当方、文章を書くのが本当に苦手なので当ブログもTwitterのノリになると思われますが温かくお付き合いいただければ嬉しいです。
では✌️
(待望の)宇野昌磨さん特講 ~春期講習~
こんにちは、Eteryです。(こんにちは、昌磨です風)
長らくお待たせしました、宇野昌磨さん特講(春期講習)の開講です。良くも悪くも学生らしいタイトルでしょ。
本講座では、昌磨くんの演技や表現についてEteryの思ったこと感じたことをお伝えしていこうと思います。なお、表現の解釈に必ずしも正解というものだったり、皆が一様に帰着する結論はないと思いますから、数あるうちのひとつの解釈として受け取っていただければ幸いです。
記念すべき第1回である今回は、世界ジュニアも近いということ(みんながんばれ〜)で、昌磨くんのジュニア時代の演技を振り返っていこうと思います。
先に言っておくんですけど、あんまり音取りに関して言及できてません、ごめんなさい🙏
2011-2012 SP 「『タッカー』より」
3Lz 3F3T CCSp 2A FSSp StSq CCoSp
この頃からなんちゅう爆速スケーティング。ものすごい速さでジャンプに突っ込んでいきます。
ひたすら昌磨くんのエッジワークと踊り心を堪能できるプログラムです。3つのそれぞれ違う曲調を捉えて、演技スタイルをプログラムの中で変えているのが特徴と言えると思います。例えば、中盤のサックスパートとか腕の下ろし方ひとつにも余韻を持たせてしっとりした雰囲気を出していて、終盤のハジけパートではとにかくキレッキレに動きまくって細かく切り返したりして非常に音楽のノリと合ってますよね。足上げ最高もっとやって。個人的には0:14とかの打楽器の音を拾ってるのがいいなぁと思います。
あと冒頭から只者じゃない動きしてるんですけどStSq(1:48~)になるとさらに人間離れしてます。見た目が年齢と比べてかなり幼いので余計にそう思うんですけど、ここまで身のこなしに意識が向いてる子はなかなかいません。それにこんだけエッジにのっててよく倒れないなぁ 体幹とバランス感覚はこの頃から優れていたんだと思います。
2011-2012 FS「ツィガーヌ」
全日本の演技で沼にドボンした人は少なくないんじゃないでしょうか。Eteryはこの演技を初めて見た時、本当に度肝を抜かれました。
3Lz 2A3T 3F 3Lo FSSp StSq 2A CSp 3Lo2T
3F3T2T 3S StSq CCoSp
14歳とは思えないほど音楽に没入し、しなやかで力強い身のこなし、最後まで爆速スケーティング、意味わからんStSq、そして締めの高速スピンと既に才能の片鱗が現れている演技です。腕をしならせる振り付けや、ターンやツイズルなど回転によって、ツィガーヌの変則的でちょっとエキセントリックな曲調を見事に表現していると思います。私が思うに見せ場はやっぱり2回目のStSq(4:29~)です。プログラムの終盤にこのStSqって美穂子先生どんだけ鬼畜なん。これでもかと言うくらいに音を拾いまくって最後まですごい速さを維持しながらしゅるしゅるくるくる回りまくっています。そしてダメ押しの高速スピン。
プログラムどころか使ってる音楽がヤバすぎて完全にbeyond expressionでちょっと言葉にできないです。とりあえず見てしか言えない。参りましたっ\(^o^)/
2012-2013 SP「タンゲーラ」
なんか聞いたことあるなーっと思ったらロクサーヌのタンゴに影響を与えた曲らしい
2013-2014のものですがMOIの演技が素晴らしかったので。
3F FCSSp CSSp 2A3T3T CCoSp StSq 2A
静止してポーズを取るパートがかなり多いです。タンゴプロらしく「静」と「動」の使い分けが上手いです。しっとりした音楽に合わせてしなやかな身のこなしが光ります。腕の下ろし方とふわっとしていて優しいですよね。同じタンゴプロのブエノスアイレス午前零時/ロコへのバラードとは全然違った印象です。まぁ曲が違うので当たり前なのかもしれないですが。
特にStSqの2:27あたりのツイズル→RBOが弦楽器の伸びる音に合っていて好きです。2:48~のパートもムーブメントが音楽に合っていていいですね。
2012-2013 FS「steps」
世界ジュニアに初出場した時のプログラムです。2013-2014シーズンも継続なので、後ほどまとめてお話しますね。
2013-2014 SP「The Blessed Spirits」
これはSP6位につけ、FSで最終グループに入った全日本の演技です。リンクが切れてしまったようです。またどこかで復活せんかな…
3F3T 2A CSp 3Lo FSSp SpSq CCoSp
3Aどころか3Lzすら入ってないんですよ。これで五輪シーズンの全日本最終グループに入ってしまうあたり、彼のスピンステップの質の高さであったりを証明しています。完璧な演技でした。
スケールの大きな音楽に合わせて今までになかった力強さの際立つ演技です。体が大きくなってパワーが着いたからでしょうか。量ではなく質的に動きの見応えが増したように感じられます。上体を波立たせたり、グレスピと通じるものがありますね。内側から沸きあがる衝動とか魂とか神聖なものが感じられます。イーグル→2Aもただのイーグルじゃなくて振り付けを混じえていたりしておしゃれです。頭の使い方がいいなぁと思います。トゥーランドットの頭ぐりんっとかすごく好きです。あれすごく難しいらしいんですよね。さりげなくできていて素敵。
Great Spiritが略してグレスピなら、これはブレスピかな。聞き間違えそう。(なんで略した)
2013-2014 FS 「steps」
動画はリンク切れです(泣)
3A 3Lz 3Lo FCSp CSSp StSq 3Lo2T 3F2T 3F
2A3T2T ChSq 3S CCoSp
2012-2013シーズンからの継続プロです。
曲はSecret Gardenの「Steps」「Hymn to hope」「Moving」の三部構成になってます。
編曲も盛り上がりをちゃんと作っていて、プログラムのストーリー作りが上手いです。昌磨くんもそれぞれに違う曲調に合わせて演じ分けているのがすごいなぁと思います。(体の動かし方とかよく言われる間のとり方とか)特に3曲目のMovingに入ると一気に空気が変わってパワフルになります。
全日本はシニア用に30秒長いプロなので最後の方疲れて2回ほどよろけてるのがまた可愛らしくて。でもそこで手を抜かないというか、最後までスピードが落ちないですよね。どんなスタミナしてるの。
特に好きなのがHymn to hope冒頭のピアノパート 全ての動作で音を拾っています。これに気づいた時は全身鳥肌が立った〜🐓天才かよ〜
さっき見つけたばかりの音ハメです。
— そ𝐄𝐭𝐞𝐫𝐲お (@Sinitsynakawaii) 2018年11月29日
世界ジュニア選手権2014 宇野昌磨
FS 「Steps」
#宇野昌磨 #ShomaUno pic.twitter.com/1hpgMBYiU0
StSqは表の弦楽器より、裏でなってるピアノの音を主に拾っていて、そういうとこズルいなぁと思っちゃうのです。
実はジュニアプロの中では2番目くらいにお気に入りのプログラムです。
2014-2015 SP 「ヴァイオリンソナタ第9番」
3A CSSp FCSp 3Lz 3F3T StSq CCoSp
みんな大好きクロイツェル✌️ちなみにEteryは黒イツェルが一番好きです(衣装の話)
スタートからヴァイオリンのミラファ♯レシミソ♯ラの音の伸びにスケーティングの伸びが合っていて気持ちいいです。
イーグル→3Aの着氷音が会場中にスカーンと響き渡るのいいですよね。その直後の和音も、音にハマっていないからこそお互いの尊さを引き立てていて素敵です。
静かな前半からだんだんと音楽が力強さを増していく中で昌磨くんの動きやスケーティングも力強さを増していきます。3Lzに向かう前の低いラの音に合わせて両腕を力強く振り下ろすところとかも音楽的ですよね。(細けぇ)
そして3F3T直後から始まる至高のStSq。ヴァイオリンとピアノの競い合うような音の流れの中で昌磨くんが優雅に踊っているかのよう。
お気に入りはホップ(ラ)→着地(オクターブ下のラ)、オクターブ下のファ→ファファファに合わせたランジ、そしてクライマックスに向かって音楽が最高潮になったミの音でウィンドミル!
もう最高です ありがとうございますしかありません。他にもいっぱい好きなところあるんですけど、言い出したらキリがないのでここら辺にしときます。(十分長い)
このプログラムって柔らかさもありながら力強く、そして何より上品なんですよね。振付師とプログラムの質が本当に高いと思います。美穂子先生大勝利〜✌️って感じです。
何度見ても新しい発見があって、あっという間に終わってしまうくらい、本当にお気に入りのプログラムです。
2014-2015 FS 「『ドン・ファン』より」
やっぱりJGPFの演技でしょ〜 何度見てもこっちまで嬉しくなっちゃうガッツポーズです。
4T 3A 3A2T CSSp StSq 2A1Lo3F 3Lo FCSp
3Lz 3S FCSp 3Lz 3S 3F3T CCoSp
4Tと3Aを実装し、世界の檜舞台へ一気に駆け上がった昌磨くんを支えたプログラムです。前シーズンと比べて一気に構成の難易度が上がっています。1:16~1:22でのクロスやターンでの音取りがシンプルですけどいいなぁと思います。こういうのさりげなく出来るのって素敵です。
StSqではターンする速さやエッジにどれだけ乗るかによってスピードを調節し緩急を自在に作り出しています。初めてロコを見た時も思ったんですが、昌磨くんって緩急の付け方だったり間のとり方が本当に上手ですよね。悩ましげな音楽をさらっと表現しています。音に忠実な演技をする昌磨くんにしては珍しく苦悩や葛藤と言ったりした感情も表現しているのかなと思ったり。このサウンドトラックが映画のどのシーンで使われているのかわからないので憶測に過ぎませんが。StSqだけでもかなり見応えがあり、飽きないです。力強さの中にも繊細さが光るプログラムだと思います。
この度昌磨くんのジュニアの頃の演技を見返してみて改めて思ったことは、昌磨くんって曲による踊り分け演じ分けが抜群に上手いなぁということです。例えばNHK杯のエキシビションを見てもらったらわかると思うんですが、
Great Spirit→天階PPAなんですが、衣装は同じなのに身のこなしや姿勢ひとつで醸し出す雰囲気がガラッと変わって天階用になってるのがわかると思います。このように、どんな音楽でも自分のものにしてしまうところが昌磨くんの魅力のひとつだと思います。
とまぁ長々と失礼しました。とりあえず春期講習はこれにて終講です。
感想はコメント欄やリプライなどよろしくお願いします。最後まで自己満ブログにお付き合い頂きありがとうございました。